『ジークアクス』のTV放映とネット配信が始まった。
機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) 公式サイト
まずTV録画をみて、その後、Amazon Prime Videoで視聴した。映画と違い、止めたり戻したりできるので理解が深まるな。
TV版の映像は、映画のUC0085の部分と同じ。最後の止め絵以外は違いが無い(と思う)。
よって以前の感想に追加する形で、気になった点を書く。
映画ではUC0079から始まり、視聴者は世界観の流れを自然に理解できたが、TVシリーズから初めて触れる人には難しいか? 初めて見る人には、なぜジオンの軍人が色違いのホワイトベース(に似ている艦)に乗っているのか、「ガンダム」といわれたモビルスーツは何なのか、ガンダムだとするとなぜ赤いのか、わからない。しかもこのガンダム、ファーストのとはデザインが異なり、RX-78とは言われないと気づかないだろう。ビットが搭載されているのも謎だ。まあネットで事前に調べるのが前提になっているのかも知れない。あるいは、わからないほうが、楽しいのかも知れない。
とはいえ、冒頭で「戦勝国の義務」「ジオンが面倒をみる義務」といったセリフがあり、視聴者にここが「ジオンが勝利した世界」であることを説明している。
マチュが初登場する際、スマホに「Let’s get the Beginning」と表示される。この”Beginning”という単語が引っかかった。ググると、劇場版『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編』のエンディングテーマ曲のタイトルが「ビギニング」だった。(主題歌の「めぐりあい」はよく覚えている。そのころ歌ってたし、今でも歌えると思う。ビギニングは忘れてた。) 鶴巻監督がこの言葉を使ったのは偶然ではないと思うが、どうだろう?
インスール・デバイスを初めて見たとき、ハードディスクにしか見えなかった。PC自作をしていた身としては、横に貼られたシールに既視感がある。これ、それにしても物理的な「鍵」としては大きすぎる。武器使用を可能にするだけなら、あんなにでかい必要はないはずだ。この大きさなのは作画上や演出の都合か、あるいは何かの伏線なの?
軍警察が赤いガンダムを「まるも」と呼んでいた。劇場版視聴時には気づかなかったが、モビルスーツを指す警察内の隠語?
ジークアクスの名前について。初登場の場面では、シャリア・ブルが最初「ガンダム・コアックス」と呼んだが、出撃時にはエグザベが「ジークアクス、出撃します」と言う。機種名と機体名の違いなのだろうか。同型の機体が出てくる伏線か。
伏線と言えば、エグザベが「サイコミュ・コントロールなら」と言ったのは、後にマチュがジークアクスを訓練なしでサイコミュ・コントロールできることを説明するプロットの良い例だ。
マチュがオメガ・サイコミュに「選ばれて」ジークアクスを起動させるシーンは、鶴巻監督の『トップをねらえ2!』第3話で、バスターマシンにパイロットが選ばれるシーンを思い起こさせた。
エグザベやマチュの額に光が走り、何かに気づく様子はまさにニュータイプの描写。ファースト・ガンダムの世界を継承している象徴である。
「オメガ・サイコミュの起動シグナルを確認」したとき、「動いた」と驚くシャリア・ブル。エグザベには動かせないとわかっていながら送り出したのだろうか?
続きがとても気になるが、まだ映画で見た話が続く。次回のサブタイトルは「白いガンダム」。映画のアレだ。もう少し話が進んでから1年戦争の話になる構成と思っていた。
TVシリーズから入った視聴者はさらに混乱するだろうか? 腑に落ちるだろうか? キャラデザが今回と異なるが、大丈夫だろうか。
もうどうなってもいいや。
コメント